63光年先で新しい惑星を発見 光を色ごとに分けて確認

NASAは2026年7月15日、地球から約63光年離れた星「β Pictoris」の周りで、新しい巨大惑星「β Pictoris d」を発見したと発表しました。研究成果は査読誌Astrophysical Journal Lettersに掲載されています。
発見に使われたのはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の近赤外分光器NIRSpecです。既知の惑星β Pictoris bの大気を調べていたところ、別の場所に一酸化炭素が光を吸収した跡が現れ、新しい惑星だと確かめました。
今回の重要点は、中程度の細かさで光を色分けする分光観測を主な手段として見つかった、初の直接撮像惑星であることです。明るい星やちりに埋もれ、写真では見つけにくい惑星を、大気の成分から探せる可能性を示しました。
見えにくい惑星を光から探す
星はとても明るいため、近くにある惑星の光は埋もれやすくなります。研究チームはNIRSpecで光を細かく分け、すでに知られていた惑星とは別の場所に、予想外の信号を発見しました。
信号の位置と動きは、β Pictorisの周りを回る天体のものと一致しました。別チームの観測でも存在が確認され、JWSTの中間赤外線装置MIRIによる追観測では、水蒸気とメタンも検出されています。
重さと軌道はまだ推定
β Pictoris dは木星の少なくとも約2倍の重さがあり、主星から約30天文単位離れた軌道を回ると推定されています。ただし、重さや軌道は観測結果と計算モデルから求めた値で、今後変わる可能性があります。
トップ画像は実際の観測写真ではなく、3つの惑星の位置関係を示したNASAなどの公式想像図です。研究チームは今後、惑星の温度、大気成分、軌道をさらに詳しく調べる予定です。
参考・出典
https://science.nasa.gov/missions/webb/nasas-webb-discovers-hidden-planet-in-famous-star-system/
https://authors.library.caltech.edu/records/7j3wv-pfd05
https://doi.org/10.3847/2041-8213/ae801b
画像:NASA, ESA, CSA, STScI, Ralf Crawford(STScI)/NASA Media Usage Guidelinesに基づく編集利用(表示範囲をトリミング)





















