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過去に書いた小説リメイク その4

しかし、本当にここはどこだろう。一刻も早く現在地をわかる必要がある。

ゆかりはそう思ってまずは手もちの荷物を漁った。財布がないことは確認済みだったが、それ以外はまだだった。

スマホならある。金はない。食料もない。水もない。

とりあえずスマホさえあれば最悪なんとかなるだろう。そう思い、スマホの電源を付ける。

「、、、圏外」

スマホは圏外。本当に使い物にならない。

見渡す限り草、草、草。

時間も場所も何もわからない。

下手に動くのはよくないだろう、どうするべきか考えるのだ。

両親が私を捨てたとするならここはどこ?

日本でここまで人気のない草原があるだろうか?それとも海外?サバンナとかだろうか。しかし、さすがに飛行機に乗せられて気づかないわけがない。

ハッとしてスマホを見る。部屋にいた時から一日もたっていない。少し時間が進んでいるくらいだ。船や飛行機に乗ったのだとしたら、そんな短時間でつくわけないだろう。ということはきっと車で近場に捨てられたのだろう。

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