思い出して書いているので当時よりクオリティは低い、、、はず。推敲は一切されておりません。歴史ものです。
ーーーーーーーーーーーーキリトリ線ーーーーーーーーーーーーー
彼女の家は厳しい名家であった。お金持ちでも、特別有名な家と言うわけでも特になかったが、かの武将の血を引く一族で、歴史研究の第一人者を何人も出してきた知る人ぞ知るお家であった。彼女の父も歴史研究者、母親は有名なお家の令嬢。彼女の姉は有名な女子大の歴史学科に所属していた。
当然のように彼女にも同じ進路を選ぶことが求められた。しかし、彼女が好きなのは決して歴史を学ぶことではなかった。
「私、工学部に行きたいのです」
彼女の言葉を聞いた両親は驚いた。
「ダメよ。文学部に決まってるでしょう」
と母親はヒステリックに喚いた。
しかしながら、ここ2年間理系科目の勉強をしてきた高校三年生に、今更文学部に行けだなんてどう考えても母親の方がおかしい。娘の文理選択の際には何も言わなかったくせに。とんでもない毒親である。
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