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誰もいないのに音の鳴るトイレの話【実話】【再掲載】

一昔前、とある学校で「夜、誰もいないのにトイレで物音がする。水を流す音が聞こえる」という噂が立った。その学校は古かったがトイレだけは工事されて新しくなっていた。

古い考え方の教師達は、「トイレを勝手に工事したから幽霊が怒ったのだ」と考えた。生徒の中にも、同じように考える者が何人かいた。

しかし、とある女教師は、「まさか、そんなものいるはずないだろう」とバカにしていた。


ある時、その女教師が残業で夜9時過ぎまで学校にいたことがあった。幸い、彼女の家は学校から近いので、残業はし放題だが、流石にそろそろ帰ろうと彼女が例のトイレの前を通りかかると、何かがいるような気配と、水の流れる音がする。

電気は消えているし、だいたいこの時間に自分以外残っているはずがないだろう、そう思って彼女はトイレに足を踏み入れた。トイレのドアは全て開いていた。「誰かいるの?もう校舎閉めるよ?」問いかけても返事はない。どの個室を覗いても、誰一人おらず、気づけば水の音も止んでいた

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