中学校の頃。未だ忘れられない好きだった人。友達ができず単独行動をした修学旅行。テストで惜しい点を取って泣いたこと。
高校の文化祭で上手くいかないと嘆きながらも必死で準備をしたこと。校舎から見えた街の景色、賑わう最寄駅。問題児ばかり集められた放課後の講習会。あの時見た試験管越しの夜空の色。受験に失敗した苦い記憶。2度と会えないと思っていた友達と再び巡り会えたこと。
大切な今がどうかずっと続いてくれますように、と願っても願っても、時は無常に過ぎて行く。
幾千年前の人達は、すぎる時をどのように想い過ごしたのだろう。和歌を詠んだのは、いずれは消えてしまう思いを、形に残そうとしたからなのだろうか。
どうか、私もこのような思いを誰かに伝えられたら良いのだが。
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