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過去に書いた小説リメイク その13

「米やお酒、砂糖なんかで良かったのよ。なのにスマホしかないなんて…」

電波のない世界に唯一持ち込んだ現代の遺品がまさかのスマホ。これじゃあなんの役にも立たない。電卓やライト、目覚ましアラームやメモくらいならギリギリ使えるだろうか、とも思ったがそもそも電池が割とすぐに切れそうだ。

ゆかりは諦めて己の知識に頼ることにした。

「電池くらいなら頑張れば作れないかな?」

食塩水と器、導線があればなんとかなるだろうけども。

「だけど、扇風機1つないのにどうしましょう…モーターは私には難しいし…」

科学の力に頼れそうにないなら、次に頼るべきは歴史の知識であろうか。次の戦でどちらにつくべきか教える商売…とか?儲かりそうではあるけど、危険の匂いがプンプンする。ちょっと怖い。では後は数学…いや、算数の力で乗り切るしかあるまい。現代人の節約術を見せてやろう。

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