3分間小説:第1話『イケメンの彼氏』

「ミキの彼氏って、どんな見た目なの?」
友人のアイリに聞かれて、ミキは困った。
なんと説明したら良いのだろう。
「そうだねえ。メガネをしている時は全く格好良くない」
正直、ブサイクに見えることもあるわ。でもね、メガネを外すとイケメンに見えるの。
メガネをしている時と、していない時のギャップが大きいかな」
ミキが答えると、アイリは頷きながら羨ましそうな顔をしていた。
「いいね!イケメンの彼氏って、すごく羨ましい」
「そんなにいいのかな?」
ミキは困惑した顔をしている。アイリは立て続けに言った。
「ギャップ萌えみたいで良いじゃない。そうだ、そうよ」
何かに納得したのか、アイリは三度頷きながらミキにアドバイスをする。
「せっかくなんだからさ。彼氏にはコンタクトにしてもらったら?」
ミキは不思議そうな顔をしていた。
「どうして?私の彼氏、視力は全然悪くないけど」
「え?でも、さっきはメガネをかけたら格好良いって…」
ミキは、アイリが誤解していることに気づいてすぐさま訂正した。
「あっ、そっか。ごめんね。さっきの『メガネをしたら』や『メガネを外したら』は『私が』ってことなの」


