はぁ、はぁと息が切れる。それに、ああまだまだ訓練不足だな、走り込みを増やした方がいいかもしれないなと考えた。
少しずつ走るスピードを緩めていって、最後には壁に寄りかかる形になって足を止める。ふう、と息を吐いて、ずるずる地面へしゃがみこんだ。
あいつが今日、夜番明けだとたまたま聞いて。久しぶりに会えるかな、とか、夜番明けなら好物でも差し入れてやろうかな、とか。
浮ついた気持ちであいつを探したら、なにやら綺麗なお姉さんと腕を組んでいた。あれを見たときの、私の気持ちと言ったら。
……きっと、あいつはそんなの欠片もわかっていないのだろうけど。
「なんで変なとこばっかり鋭くて、大事な所は鈍いんだ、あの馬...