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寺社の向き #23

本日のインスタの方の投稿で「南門が基本大きい」という話をしたのですがそのことに間接的に関わるお話です!補足のように捉えて頂けたら幸いです!


まず東大寺の南大門に代表されるように大陸から輸入された仏教の影響を受けた寺院は南向きに作られています。これは「南面北座(君子南面)」という考え方で、北にある北極星に宇宙を統べる「天帝」がいるという大陸の思想から来ています。


この思想は御所にも反映され、天子は天帝の代弁者と考えられることから、北極星を背にして国を統べていたわけですね。


ちなみに京都で西が右京、東が左京と言われるのは南面北座説の思想が龍です。


では東向きの寺院はというと阿弥陀信仰における「西方浄土」という考え方から来ています。西方浄土とは阿弥陀仏の極楽浄土が西の彼方にあるという考えです。そのため本堂にある仏像が東向きになることで極楽浄土のある西を参拝者が拝む形になるというわけですね。


他にも山岳信仰の場合は祀っている山の方を拝むように建てられている場合や、実際の方位関係なしに本尊がある方向が西であるとする考え方、特定の本尊に由来する方位を拝む形になるパターンもあります。


以上!


↓本日の投稿↓

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