
今回の写真は知恩院の「三門」の写真。一般的な寺院と違い「山門」ではなく「三門」と表記します。というわけで今回はこの違いについてお話します!
皆さんが一般的に目にするのは「山門」の表記ですよね?それもそのはず「三門」と表記するのは禅宗寺院の内本山に相当する寺院か浄土宗の寺院の一部のみだからです。
そもそも山門は寺院にある門全般のことを指し、これは寺院がもともと山深い場所に建てられていたことが理由です。それが後に平地で建てられた寺院にも用いられるようになり「山門」と呼ぶのが一般的になりました。
一方「三門」とは「空門(くうもん)」「無想門(むそうもん)」「無願門(むがんもん)」という仏教における解脱に通ずる三つの門、「三解脱門(さんげだつもん)」が由来となっています。
また建築様式も山門と区別され、三門には下層にも上層にも屋根のある重層楼門(じゅうそうろうもん)と呼ばれる建築様式や、門二階に上がる左右の階段の下部を覆う平屋造りの建物、山廊(さんろう)と呼ばれるものが用いられたため、より区別されるようになり「三門」と呼ばれるようになりました。
以上が今回のお話になります!お付き合いいただきありがとうございましたm(__)m
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