消えゆくヒト「もー!卒業式の日ぐらい忘れ物しないでよ!」「ごめんごめん、ちょーっと待っててよー」桜の花散る3月1日、私たちは今日高校を卒業する。「帰る前に忘れてるの気づけてよかったー!」そう言って誰もいない教室に飛び込むと、窓際の1番前の席に座っている、美しい黒髪。「卒業式の日に忘れ物?」ちょっと笑いを含んだ声で聞かれる。「そう、まさか卒業証書を忘れるとは思わなかったー」廊下側から2列目、後ろから3席目の机か...詳細を見る